2018年12月28日

平成30年 第51週(12月17日~12月23日)

☆定点報告疾患の発生状況
・今週の定点医療機関は,インフルエンザ定点92,小児科定点54です。
・第50週の定点把握対象疾患の総報告数は1279 人で,前週より58人多い報告数でした。
・流行発生警報の基準値(開始基準値及び終息基準値)以上の保健所は次のとおりです。( )は定点当たり報告数
【咽頭結膜熱(開始3.0,終息1.0)】:鹿児島市(3.85),川薩(4.00),姶良(2.71)
【感染性胃腸炎(開始20.0,終息12.0)】:加世田(17.33) 【水 痘(開始2.0,終息1.0)】:志布志(2.33)
【流行性角結膜炎(開始8.0,終息4.0)】:川薩(12.00)
・流行発生注意報の基準値以上の保健所は次のとおりです。
【インフルエンザ(基準値10.0)】:伊集院(16.17) 【水 痘(基準値1.0)】:鹿児島市(1.46),出水(1.00)

☆定点報告疾患(定点当たり報告数の上位3疾患の発生状況)
(1) インフルエンザ
第51 週のインフルエンザの報告数は1025 人で,前週より 633 人多く,定点当たりの報告数は 11.14であった。
年齢別では,10~14 歳(240 人),7 歳(94 人),8歳(85 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,出水保健所(22.60),鹿児島市保健所(17.26),伊集院保健所(17.17)の順に多い。

(2)感染性胃腸炎
第51 週の感染性胃腸炎の報告数は539人で,前週より57 人多く,定点当たりの報告数は9.98 であった。
年齢別では,1 歳(87 人),4 歳(69 人),2 歳(65人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,指宿保健所(18.50),鹿児島市保健所(14.46),鹿屋保健所(14.40)の順に多い。
加世田保健所が 4 週連続で流行発生警報域である。

(3)A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
第 51 週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は218 人で,前週より31人多く,定点当たりの報告数は4.04 であった。
年齢別では,5 歳(39 人),3 歳(28 人),10~14 歳(26 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,川薩保健所(8.25),鹿児島市保健所(7.92),西之表保健所(4.00)の順に多い。
川薩保健所が今週から流行発生警報域である。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
(平成30年12月28日更新)