2019年05月24日

令和元年 第20週(5月13日~5月19日)

☆定点報告疾患の発生状況
・今週の定点医療機関は,インフルエンザ定点92,小児科定点54です。
・第20週の定点把握対象疾患の総報告数は1434 人で,前週より433人多い報告数でした。
・流行発生警報の基準値(開始基準値及び終息基準値)以上の保健所は次のとおりです。
【咽頭結膜熱(開始3.0,終息1.0)】:伊集院(1.50)
【手足口病(開始 5.0,終息 2.0)】:鹿児島市(20.23),指宿(10.50),伊集院(6.25),出水(5.67),大口(6.00),志布志(12.00),鹿屋(12.00),川薩(18.50),姶良(7.71)
【伝染性紅斑(開始 2.0,終息 1.0)】:出水(3.00) 【ヘルパンギーナ(開始 6.0,終息 2.0)】:指宿(6.50)
【流行性角結膜炎(開始8.0,終息4.0)】:川薩(9.00)
・流行発生注意報の基準値以上の保健所は次のとおりです。
【水 痘(基準値1.0)】:鹿屋(1.20)

☆定点報告疾患(定点当たり報告数の上位3疾患の発生状況)
(1) 手足口病
第20 週の手足口病の報告数は569人で,前週より358人多く,定点当たりの報告数は10.54であった。
年齢別では,1 歳(302 人),2 歳(119 人),6~11ヶ月(76 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,鹿児島市保健所(20.23),川薩保健所(18.50),志布志保健所,鹿屋保健所(それぞれ12.00)の順に多い。
志布志保健所が 6 週連続で,姶良保健所と鹿屋保健所が5 週連続で,川薩保健所が4 週連続で,鹿児島市保健所が 3 週連続で,指宿保健所,伊集院保健所,出水保健所,大口保健所が今週から流行発生警報域である。

(2)感染性胃腸炎
第20 週の感染性胃腸炎の報告数は456人で,前週より4人多く,定点当たりの報告数は8.44であった。
年齢別では,1 歳(82 人),2 歳(61 人),3 歳(55人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,加世田保健所(15.67),鹿児島市保健所(14.54),鹿屋保健所(10.40)の順に多い。

(3)A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎
第20週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は102 人で,前週より22 人多く,定点当たりの報告数は1.89 であった。
年齢別では,5 歳(16 人),4 歳(15 人),10~14 歳(13 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,鹿児島市保健所(4.08),川薩保健所(3.25),大口保健所(3.00)の順に多い。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
(令和元年5月24日更新)