2018年12月07日

平成30年 第48週(11月26日~12月2日)

☆定点報告疾患の発生状況
・今週の定点医療機関は,インフルエンザ定点92,小児科定点54です。
・第48週の定点把握対象疾患の総報告数は1036 人で,前週より232人多い報告数でした。
・流行発生警報の基準値(開始基準値及び終息基準値)以上の保健所は次のとおりです。( )は定点当たり報告数
【咽頭結膜熱(開始3.0,終息1.0)】:川薩(3.75),姶良(2.57)
【感染性胃腸炎(開始20.0,終息12.0)】:加世田(20.67)
【水 痘(開始2.0,終息1.0)】:指宿(2.00),志布志(1.67)
【流行性角結膜炎(開始8.0,終息4.0)】:川薩(9.00)
・流行発生注意報の基準値以上の保健所は次のとおりです。
【水 痘(基準値1.0)】:鹿児島市(1.69),出水(1.00),名瀬(1.00)

☆定点報告疾患(定点当たり報告数の上位3疾患の発生状況)
(1) 感染性胃腸炎
第48 週の感染性胃腸炎の報告数は501人で,前週より129人多く,定点当たりの報告数は9.28 であった。
年齢別では,1 歳(71 人),2 歳(66 人),4 歳(55人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,加世田保健所(20.67),指宿保健所(17.50),鹿屋保健所(14.40)の順に多い。
加世田保健所が今週から流行発生警報域である。

(2)A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
第 48 週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は170 人で,前週より23人多く,定点当たりの報告数は3.15 であった。
年齢別では,6 歳(26 人),5 歳(24 人),3 歳及び10~14 歳(それぞれ22 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,鹿児島市保健所(6.08),川薩保健所(4.75),伊集院保健所(4.25)の順に多い。

(3) 流行性角結膜炎
第48 週の流行性角結膜炎の報告数は20 人で,前週より13 人多く,定点当たりの報告数は2.86 であった。
年齢別では,20~29歳と30~39歳(それぞれ5人),3 歳(3 人),4 歳及び 50~59 歳(それぞれ 2 人)の順に多かった。
保健所別の定点当たり報告数は,川薩保健所(9.00),姶良保健所(4.00),鹿屋保健所(2.00)の順に多い。
川薩保健所が流行発生警報域である。

【鹿児島県感染症情報センターより参照】
(平成30年12月7日更新)